【保育コラム】「幼稚園」と「保育園」の子どもの違いと接し方

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著者がはじめて保育の仕事に就いたのは東京都内のとある幼稚園でした。

新卒としてはじめての就業でしたが、入職の際に母体が中堅のグループ企業で定期的な配置転換があると聞かされていました。
社会人としてはじめて、そして、はじめての保育の仕事で分からないことばかりの悪戦苦闘の毎日・・・。いま振り返っても鮮明に私の記憶に残っています。

「どうして言うことを聞いてくれないのだろう?」
「なんで私が怒られなければいけないの?」

仕事で泣いたことはたくさんありました。
理不尽に感じたことも多々ありましたが、そういった嫌なことも、自分が担当した“子どもたちの成長”が打ち消してくれました。

私ははじめての職場で「幼稚園教諭」として2年間働いた後、グループの他の保育園に配置転換になりました。

以前働いていた幼稚園では3歳のクラスを担当していた関係で、新しく働く保育園でも園長先生のはからいで同じく3歳のクラスを担任させてもらえることになりました。

当時の私は「幼稚園で3歳のクラスを2年間担任していたという経験」の自信からか、「幼稚園ではなく、保育園でも大丈夫だろう」と安易に考えていました。が、しかし、後になってそれは大きな間違いだったことを痛感させられました。

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「子どもの育ち」が幼稚園と保育園では異なっている


「子どもの育ち」が幼稚園と保育園では異なっている。もちろん絶対とは言えませんし、それぞれの幼稚園や保育園でも違いがあるので一概には言いきれません。
ですが、私が仕事dえ経験した幼稚園と、新しく転職した保育園では明らかに『子どもの育ちや質が違っている』という感じるほどでした。


<家庭での保育が可能な子どもが多い>という幼稚園の特性からか、以前勤務していた幼稚園では子どもが落ち着いており、私が「さあ、座ります」という声掛けをすると、素直に言うことを聞いて、すぐに座って話を聞く子どもたちばかりでした。

子どもが「言うことを聞いてくれる」とはどれほど気持ちが楽になることでしょう。しかし、保育園ではそう簡単にいきません。私のクラスは26人の子どもがいて、私と一緒にもう1名担任がいて、計2人でクラスを持っていました。
保育園は『両親が共働きで、家庭での保育が困難な子どもが多い』という特性と、さらに私のクラスには『発達に遅れがあったり、療育施設に通おうとしている子ども』が何人かいたということもあり、落ち着きがなく私の声掛けだけでは、ほとんどの子どもが座って話を聞いてくれませんでした。

もちろん、私自身の子どもを引き付ける力が足りなかったという事もあるのですが、『同じ3歳児でも幼稚園と保育園の子どもでは、こんなにも差があるのか』と驚かされました。

発達に遅れのある子どもに、座って話を聞けるようする


私が試したのは『座る場所にテープで印を作ってみる』、『歌を歌って楽しい雰囲気作りを心がける』などの工夫です。大抵の子どもは、この方法でうまくいきました。
ただ、発達に遅れのある子どもはそう簡単にはうまくいきません。上手くいく時もあるのですが『気持ちの部分でムラのある子ども』の場合だと、なかなか難しく「なんで、あの時は座って話を聞けたのに、今回は駄目だったんだろう」という日が続きました。あとになって考えても、その時のクラスの環境や状況(行事がなく保育士自体も子どもたちも落ち着いているときなど)などが影響していたとしか思えませんでした。

今まで勤めていた幼稚園では、『発達に遅れがある子ども』をみる機会がなかったので、そういう子どもに「どうすれば、理解してもらえるか」「どうすれば、座って話が聞けるようになるか」などを日々考えていましたが、なかなか良い打開策はみつかりませんでした。

私の場合は、どうしても上手くいかない場合は、主任の先生や園長先生、そして他クラスの先生にもアドバイスをもらいながら保育にあたりました。たくさん失敗もしながら、私自身が泣いてしまうことも多かったのですが、『その子が座って話が聞けたとき』や『言っていることを理解してもらえたとき』は何よりも嬉しかったことを憶えています。

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保育士として学んだことは
『子どもの理解』が必要だということ


子どもには一人一人個性というものがあります。『絵は苦手だけど運動が得意な子』、『運動は苦手だけど友達思いな子』。
それまで『発達に遅れのある子』を見たことがなかった私にとっては、まず初心に戻る必要があると感じたのが、そういった『子ども理解』ということでした。

発達に遅れがあるからといって、ただ『これが出来ない、あれが出来ない』と決め付けるのではなく、『その子の本当に良いところや出来ること』を見抜き、本当の意味で子どもの理解を深めることが大切なんだと改めて思いました。
「子どもへの理解」ができていれば、一人一人の子どもたちへ配慮が行き届いた良い保育士として仕事が出来ると思います。

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私が日々の保育につまづいて悩んでいる時に、主任の先生が言ってくださった「〇〇組はあなただけのクラスじゃないよ。保育園全体のクラスだし、みんなで子どもたちを見ていけばいいんだよ」という一言が今でも忘れられません。
当時の主任の先生には、私が『一人でクラスのことを背負っていて、重荷になっている』と感じてくれたのかもしれません。その言葉を聞いてからは『園全体で一人の子どもを見ていく』という考えを頭の片隅におくことで、自分の気持ちも軽くなり『より良い保育』ができるようになりました。

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