【介護コラム】介護現場の人手不足の原因

介護現場の人手不足の原因


kawamura20160818270615_TP_V.jpg

元来、介護施設は貧弱な社会福祉制度の下で生まれたものであるため、いかに限られた数の介護職員で、必要とされる膨大な介護サービスを提供するかが重大な課題となっている現状です。

いわゆる「慢性的な人手不足状態」が前提の制度であり、介護職員の疲弊ありきの制度と言ってもいいのではないでしょうか。
そうした状況下、少子高齢化と税収の不足により、介護を取り巻く環境は年々厳しくなっています。このままでは、介護職の待遇はさらに悪化する可能性すら危惧しなければいけません。

そうなると、介護職を目指す人が減り、さらなる人手不足になり、増々現場は火の車になることが想像され、結果として、その重労働に耐えかね、どんどん人が辞めていく。この悪循環に陥っていくことは明白です。

介護と取り巻く根本的な環境を大きく改善することは難しいのが実情です。しかし、現場レベルの改善であれば自分達でもできるはず。
そこで、これをなるべく改善するために生まれたのが介護職員の日課表であり、介護職員が効率的に介護するために介護業務の流れをまとめたマニュアルなのです。
もし、介護施設の転職を検討しているのであれば、この日課表の有無がその施設を判断する上での1つの指標になるかもしれません。
日課表がある介護施設であれば、業務が効率化されている可能性が高く、介護職員への負荷が軽減されていると考えられます。

介護施設の日課表


YUKAPAKU3282_TP_V.jpg


日課表とは介護施設が利用者に対して提供する介護サービスを時間ごとに列挙したものであり、介護職員に対して決められた時間に決められた介護サービスを提供することをわかりやすく示した一覧表のことです。この日課表の形式は特に決まりがありません。そのため、それぞれの介護施設でその様式は大きく異なっています。

介護職員の勤務帯によって15分間隔で介護職員の動きが記入できるようになっているものがあったり、シフトことにやるべきものが大ざっぱに書いてあるようなざっくりしたものまであります。

これまでの介護施設では、この日課表に従って利用者が画一的に介護されていたという面があったことは否めないでしょう。
そのために利用者一人一人の個性を尊重したきめ細かい介護ができるようにと、この日課表を見直す動きがあることも一方の事実です。
しかし、介護職員の数に上限があり、業務を効率化せざるを得ない面もあったのです。
経営的に見れば、いたずらに介護職員を増やすことはできません。

そのために一人一人の個性を尊重した、きめ細かい対応ができるかといえば必ずしもそうではありません。
介護職員の労働効率から、完璧な介護を求めるのは無理があるのです。
やはり、ある程度はまとまった画一的な介護せざるを得ないというのが現状ではないでしょうか。

介護現場の人手不足を解消するには


SAYA0I9A8798_TP_V.jpg


ただし、この日課表の使い方によっては、介護の質を大きく改善できる可能性があると思われます。

例えば、あるシフトの中で介護職員が何名勤務しているか。
そして、提供する介護サービスは何なのかを徹底的に追求していくとなると、その介護業務の作業量がどれくらいで、それを担当する介護職員が何人必要であり、それによって本当に行き届いた介護サービスが提供できるかという基準作りのたたき台になるということです。

もし計画通りに介護サービスが終わらなければ、介護職員の人数に比べて作業量が多すぎるのかもしれません。
あるいは負荷のかかる介護サービスにおいては、もう少し職員の数を増やして対応するべきではないかといった議論ができる素地が完成するのです。

今では、ITツールが多く出回っているので、介護職員の労働生産性を簡単に把握することができるでしょう。

ただし、注意も必要です。介護現場に「効率」を過剰に持ち込むと、介護本来の意味を見失いがちになります。
効率を優先するあまり、血の通わない介護を提供することになるのであれば、それは本末転倒です。
あくまで、介護の意味を考え、なにを優先すべきかを忘れてはいけないのです。

yuka0I9A4460_TP_V.jpg


このように介護職員の日課表については賛否両論あり、現場での複雑な事情が絡んでいることから、その本当の評価がなされているとは言えない状況です。

ただし、この日課表を正しく使って介護業務の中にある「無理」「ムラ」「無駄」を炙り出すことができれば介護現場の改善に大きく寄与することは言うまでもないことです。

また、利用者の要介護度が変化して施設全体で業務量が増える判断できる場合には、この日課表を利用してより具体的な計画を立てることができるようになると思います。

このように日課表を使って介護サービスの充実を図り職員の負担を減らすことができれば、働く人にとっても入居者にとってもどちらにもメリットがあると言うことになるのではないでしょうか。
効率的であり、かつ介護サービスの質を上げるためにはこの日課表の活用がとても重要になるはずです。

<無料で転職相談>
介護のお仕事のポータルサイト【スマイルSUPPORT介護】


「スマイルSUPPORT介護」 介護のお仕事紹介


全国41,000件の介護の求人情報を掲載【カイゴジョブ】



全国対応!好条件の求人をあなただけにご紹介!
介護士の転職なら【きらケア】